内閣府 AI戦略会議(第12回)・AI制度研究会(第6回)合同会議 議事要旨より松尾豊座長の発言を抜粋

内閣府のAI戦略会議(第12回)・AI制度研究会(第6回)合同会議 議事要旨より、松尾豊座長の発言を抜粋・整理した。
日本のAI戦略において、どのような方向性やキーワードが重視されているかを松尾豊座長の情報から時系列で観測する。
なお、本記事は「議事要旨」「議事概要」から抜粋をしている、松尾豊座長の全ての発言の記録ではない。

AI戦略会議(第12回)・AI制度研究会(第6回)合同会議 議事要旨


1.日 時  令和6年12月26日(金)10:00~10:30
2.場 所  総理官邸 2階小ホール
3.議題
(1). 中間とりまとめ(案)について

4.議事要旨より松尾座長の発言に関する記述を抜粋
【松尾座長】
・皆様には非常に貴重な御意見を頂きました。内閣府は今後の政策に生かしていただければと
思います。
・また、皆様には中間とりまとめ(案)を御了承いただけたものと思います。この会議の後、この中間とりまとめ(案)を公表し、内閣府は速やかにパブリックコメントを実施していただければと思います。もしパブリックコメントの前に細やかな修正があります場合は、座長の私に一任させていただければと思います。皆様、よろしいでしょうか。
(構成員一同、異議なし。)

○ 続いて、松尾座長より次の発言があった。
【松尾座長】
・本日は、石破総理はじめ、関係閣僚、政府幹部の皆様、そして、構成員の皆様にご出席いただき、ありがとうございます。
・AI制度研究会は、7月に設置され、8月以降、6回にわたってAI制度の在り方について議論をしてきました。その間、約15名の有識者や関係機関等の方からのヒアリングも行いました。本日、その「中間とりまとめ案」を公表し、すみやかにパブリックコメントを実施することとしました。その概要をご説明いたします。

・まず、生成AIをはじめとするAIのイノベーションは目覚ましく、生産性の向上や様々な社会課題の解決に寄与します。一方で、AIには、様々なリスクがあります。このため、リスクへの対応と同時にAIの開発・活用を促進する必要があります。
・AIの開発・活用に関しては、①基盤モデルの開発や必要な計算資源の確保、②専門家人材の育成・確保、③AI学習用データの整備などに、産学官が連携し、引き続き強力に取り組んでいく必要があります。その際、ロボット、医療、防災におけるAIの活用など日本が重視すべき分野や、アジア諸国との連携など国際連携・国際貢献も重視すべきです。
・リスクへの対応に関しては、既存の法令やガイドライン等も活かし、イノベーションを阻害する過剰な規制は回避しつつ、必要不可欠な対策を講じていく必要があります。具体的には、 ①まず、政府においては、AIの適切な調達・利用が必要です。政府の取組みは、政府以外にも波及効果がありますので重要です。
②また、医療機器、自動運転など重要なインフラや機器・システムに関しては、既存の業法や製品安全規制の下でリスクに対応し、今後、AIの導入実態に合わせて、必要な見直しを検討すべきです。
③その上で、大規模な汎用AIを含め、様々なAIのリスクに対応するため、広島AIプロセスの国際指針等に則った指針を国が整備し、事業者による遵守を促すとともに、国は悪質な事案に対する調査や、主要なAI事業者による取組みの把握などが必要です。
④これらの制度的対応に加え、コンテンツの来歴管理等の偽情報対策技術など、リスクの抑制に資する技術の開発・導入や、AIセーフティ・インスティテュートによるAIの安全性向上のための手法の検討も重要です。
⑤AI政策は多岐にわたり、関係者も多いため、政府の司令塔機能の強化が必要です。
・以上申し上げたことを確実に実施し、最適な制度を構築するためにも、政府は所要の法案を速やかに検討していただきたいと考えております。
・これまでAI政策に関しては、日本は最善の手を最速で講じてきたと私は評価しています。
引き続き、政府の強力なリーダーシップをよろしくお願いいたします。


○ 最後に、松尾座長より以下の発言があった。
【松尾座長】
・先ほど第5回のAI制度研究会があり、その中でいろいろと委員の先生方から御意見いただきました。私非常に印象的だったのは、これはハードロー、ソフトローというような単純な二元論ではなくて、世界で最も進んだ制度になっているのではないかということ。必要なところはソフトローですが、AIの技術の進展が速いということを踏まえて、それに対して機動的に対応できるようにしていこうと。
そのためのAIの司令塔機能の強化であり、また政府がある程度の調査の権限を持つ、あるいは事業者が透明性、適正性に関-12- しての情報提供してくださいということで、非常に緻密な、ハードローの中でも非常に緻密な議論ができたと思っております。これもひとえに構成員の先生方の貴重な意見を賜ったことと、あと事務局の取りまとめの御尽力のおかげだと思っております。ありがとうございました。
・では、先ほどの総理の御指示を踏まえて、引き続きしっかり議論してまいりたいと思います。
また、事務局は中間とりまとめ(案)のパブリックコメントをできるだけ早く開始するようにしてください。


内閣府 AI戦略会議

内閣府 人工知能戦略専門調査会


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