内閣府 第14回 AI戦略会議 議事要旨より松尾豊座長の発言を抜粋

内閣府の第14回 AI戦略会議 議事要旨より、松尾豊座長の発言を抜粋・整理した。
日本のAI戦略において、どのような方向性やキーワードが重視されているかを松尾豊座長の情報から時系列で観測する。
なお、本記事は「議事要旨」「議事概要」から抜粋をしている、松尾豊座長の全ての発言の記録ではない。

第14回 AI戦略会議 議事要旨


1.日 時 令和7年6月2日(月)18:30~19:00
2.場 所 総理大臣官邸 4階 大会議室
3.議題
1. 人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律(AI法)について
2. 統合イノベーション戦略2025 AIパート(案)について

4.議事要旨より松尾座長の発言に関する記述を抜粋
○ ここで、松尾座長より次の発言があった。
【松尾座長】
本日は、石破総理はじめ、関係閣僚、構成員の皆様にご出席いただき、ありがとうございます。本日は、今後の基本計画の策定も見据えて、①私たちの暮らしや産業はAIによってどう変わるのか、②AIが劇的に進化する中で我々が守るべきものは何か、などについて構成員の皆様からご意見・アイデアをいただき、感謝いたします。
本日のご議論を振り返りますと、例えば、 ・イノベーションの促進とリスク対応を両立させる日本型のAI法を高く評価。AI戦略本部のリーダーシップの下、政府も事業者も、罰則のない強みを活かした、
委縮のない、切り込んだ運用をして欲しい。
・AIの加速度的な進化に対応するには、国の指針に加え、一人一人が自分ごととして関わる意識改革が不可欠。また、人材育成やデータ共有を促すために、インセンティブなど実効性のある仕掛けが必要。
・日本のエンターテイメント・IP産業では、現場主導でファインチューニングを可能とするため、厳格な権利ルールや学習用のデータ基盤を整備すべきで、これが日本の国際的な存在感を示す打ち手となる。
・ディープフェイク等の偽情報には、技術と制度、教育を統合した戦略と、国産技術が必要。人間中心と民主主義の価値を見失うことなく、AIと共存するビジョンを持って戦略を作ることが重要。
といった、ご意見がございました。
衆議院の参考人質疑でも申し上げましたが、私は、日本はデジタル化やAI活用が進んでいない分、伸び代は大きいと考えています。例えば、医療の質の向上や医療従事者の負担軽減、行政事務の効率化、ロボットの高度化などへのAIの活用が期待されます。
また、大学や高専等における人材の育成、スタートアップの創出などにより、AI開発力を強化し、デジタル赤字解消を目指す必要があります。広島AIプロセスの実績を活かしながら、グローバルサウスやアジアにおける人材育成やAI開発に協力することも重要です。
政府におかれましては、本日のご議論も踏まえ、基本計画の策定など、今後のAI政策を着実に推進していただきたいと考えております。


内閣府 AI戦略会議

内閣府 人工知能戦略専門調査会


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