職員による生成AI活用の検証結果
デジタル庁は2025年8月、職員による生成AI(プロジェクト「源内」)の
利用実績をまとめたレポートを公表しました。
行政機関における生成AI活用の有効性を検証した内容であり、
今後の政府・地方公共団体への展開方針にも言及されています。
レポートの要旨
人口減少と少子高齢化による担い手不足が深刻化する我が国では、公共サービスを維持・強化するためには、政府及び地方公共団体
の生成AIをはじめとするAIの積極的な利活用が不可避となっている。
デジタル庁は、政府における生成AIの利活用推進を担当しており、利活用の促進とリスク管理とを表裏一体で推進し、政府が率先し
て安全・安心な生成AIの活用を推進するための環境を整備する。
このため、デジタル庁では、本年5月以降、「ガバメントAI」に係る取組の一部として、デジタル庁全職員が利用できる生成AI利用
環境(プロジェクト名:源内(げんない))を内製開発で構築し、国会答弁検索AIや法制度調査支援AIなど、行政実務を支援する複数
のアプリケーションを提供することで、行政の現場での利用状況や課題を把握する検証を進めてきた。
2025年5月から7月までの3か月間で、デジタル庁職員約1,200人中、約950人(全職員の約8割)のデジタル庁職員が源内の利用を行 い、生成AIの利用回数は、のべ6万5,000回以上に達した。これは、源内を利用した職員1人当たり平均70回の利用回数となり、業務に おいて生成AIが定期的に利用されている状況。
ユースケース別の利用回数では、チャット(対話型AI)の利用がトップとなり、ついで文章生成や要約、校正、画像生成、翻訳などの汎 用AIアプリが多数利用された。また、個別の行政実務に特化した生成AIアプリ(行政実務用AIアプリ)も使用された。
検証の結果、生成AIは行政機関に必要不可欠なデジタル技術であり、行政の効率化・省力化に有効であることが確認できました。
他方、デジタル庁における生成AIの利用は両極端化していることが判明した。一部の職員は積極的に活用している一方で、利用頻度
が低い職員も存在することが明らかになった。この結果を踏まえ、デジタル庁では今後も検証を継続し、職員全体の理解促進と、よ
り実用的な生成AIツールの開発・提供に取り組む。
利用回数の分布状況を確認すると、3か月間で100回以上利用した職員が150人以上いたものの、わずか5回未満の利用に留まる職員が 170人に達した。生成AIを普段使いする職員が多数存在するものの、わずかな利用回数で離脱した職員もいたことも明らかになった。
デジタル庁職員の職制上の段階別の利用回数の分布を確認すると、若手職員や民間人材は生成AIを多用する傾向にある一方、課長級職員 の半数は生成AIの利用実績がゼロにとどまるといった結果が得られた。
社会全体へのAI実装の促進に向け、今後もデジタル庁として率先してAIの活用を推進する予定であり、政府及び地方公共団体に対し て、デジタル庁での源内の検証実績と経験の共有を進めるとともに、官民連携によるAIエコシステムを形成していく予定。
※本ページはデジタル庁の公表資料を引用したものです。正確な内容は必ず一次情報(出典元URL)をご確認ください。
| 出典 | デジタル庁「デジタル庁職員による生成AIの利用実績」(2025年8月) |
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